吉祥経(マンガラ スッタ)は好きなお経のひとつです。
下記に全文が掲載されています。
http://gotami.j-theravada.net/mangalasutta.pdf
お釈迦様が在家に具体的に、幸福な生き方を示されています。
ここに「仕事 生計」に関する記述があります
パーリー語で「アナークラー チャ カンマンター」という部分です。
いろんな訳文を見てみます。
混乱のない仕事をすること
「日本テーラワーダ仏教協会の日常読誦経典」」より
諸々の生業が混乱なきこと
「小部経典 第一巻 正田大観先生」
秩序ある仕事
混乱のない仕事をすること
「「日常読誦経典 パーリー語ノート 木岡治美氏」
この部分に関するスマナサーラ長老のコメントもあります
「なにが平和を壊すのか?」より
多くの人は仕事のことで悩み苦しみを持っています。なんとか仕事を頑張っているが、疲れ果てて家のことや社会に関することなど何一つできない、これも不幸の原因になりますから、お釈迦様は「複雑でない仕事をするように」と説くのです。簡単な仕事といっても、人それぞれに違います。ある人に簡単な仕事が別な人にはとても複雑で全くできないものです。人が自分にとって簡単な仕事を選んで働くならば、仕事の質に自分自身とても満足できて、他人にも役に立つ仕事になる、そうなれば、仕事は疲れるものではなく、楽しい行為になる、自分がこなすべき他の業務も果たせる余裕が出てくるのです
仕事は混乱なく正確にしなければならないけど、複雑な仕事を正確にやるのは大変です、仕事を複雑にしないで、複雑な仕事を簡単にする工夫、その仕事を楽しんで行う工夫。
そうすれば、余裕も出てきて、悩んだり、疲れ果てるということもなくなる。
ましてや間違えることもなくなる。
ということでしょうか?
ここでいう仕事は生業のことかもしれませんが、長老の本では、「仕事=生きること」「働くこと=生きること」と区別はしていません。
普段の生活でも「混乱なきよう」送ったほうがいいです。
下記の本に吉祥経の詳しい解説が出ていました。

何が平和を壊すのか? 争いの世界を乗り越えるブッダの智慧 (初期仏教の本)
- 作者: アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: 宗教法人日本テーラワーダ仏教協会
- 発売日: 2014/01/13
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