お釈迦様の時代には、お釈迦様の出家比丘、比丘尼のサンガ(教団)に、在家はポンとお布施をすれば良かったのですが、現代社会は、経済社会、や法律、宗教法人によって、いろいろなやりとりが複雑になってます。
自分の心を高めるためにお布施をしたいのだけど、お坊さんも欲でドロドロで、本山のことも知らないし、使い道もわからない、ましてや宗教法人の財務諸表なんて見たことない、そういう方がほとんどではないでしょうか?
お布施先のことがきちんとわからないと、自分のお布施がもったいない気持ちになります(本当はこの気持ちもNGなのですが・・)
宗教法人を持っている団体は、毎年、所轄庁に下記の書類を提出しなければなりません。
①役員名簿
②財産目録
③収支計算書
④賃借対照表
⑤境内建物に関する書類
⓺事業に関する書類
運営規則→毎年提出しなくてもいいですが、最初に認証を受ける際に必要です。
以上は、宗教法人の事務所に備え付けの書類なので、信者が「閲覧したい」という請求があったら見せなければいけません。
宗教法人法 第25条
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宗教法人は、信者その他の利害関係人であって前項の規定により当該宗教法人の事務所に備えられた同項各号に掲げる書類又は帳簿を閲覧することについて正当な利益があり、かつ、その閲覧の請求が不当な目的によるものではないと、認められる者から請求があったときは、これを閲覧させなければならない。
普通、なにも悪いことしてなければ、別に信者ではなくても、誰にも見せていいでしょう。
1年に1回は信者に収支報告をしたほうがいいのではないでしょうか?
せめて、お布施の使い道がわかるのではないでしょうか?
基本的にみんなからお金を集めているのですから、透明性は当たり前です。
おっさんが会員になっている「日本テーラーワーダ仏教協会」では、お布施の使い道を指定できます。
協会へのお布施、使途の指定
http://www.j-theravada.net/201612_info_daana.pdf
当たり前です。
1年に1回に収支報告があります。
当たり前です。
多様化する経済、いろいろな法律等で、複雑になると、調べることも多くなります、
でも調べることで「あーー、何に使われるかわからない・・もったいない」という気持ちを避けることができそうです。
「この宗教は良いものだから」と人の薦めを無自覚に受けるのではなく、ご自分できちんと調べることをお勧めします。
以上が、現代社会のおける在家の振る舞いですが、お釈迦様は現代のお坊様の有り様と、お布施を予想してました。
すごい、すごすぎる。
それは次回で。
参考
懇切丁寧なわかりやすいHPです
これも懇切丁寧、すごくわかりやすい、日本政府、すごいです。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/shukyohojin/kanri/pdf/h22_shukyohojin_unei_guidebook.pdf
宗教は政教分離が基本
宗教法人は、宗教的事項と世俗的事項の2面の機能がありますが、政府による宗教法人法は世俗的事項を規定しています、基本的に会社運営に似ています。