「こころを清らかにする言葉」より
自分以外のもの、
われわれを楽しませてくれるものは、
われわれが好き勝手に
命令できる奴隷ではありません。
相手に依存しているのです。
楽しく過ごす時間がないと、生きていることは苦しくなります。
喜び、楽しみは心の大事な栄養です。だから、たとえ仕事で疲れていても、どこかに出かけたり、人に会ったりするのです。
私たちは、食べること、仕事、知識の取得など、人生に必要なことすべてに他人の手を必要としています。
喜びや楽しみを得ようとするときも同様で、やはり自分以外のものに頼っています、誰かと食事をしたり、遊びに行ったり、音楽を聴いたり、舞台や映画を観たりという行動には、すべて他人の手が加わっているのです。
このように、人は一人では生きられない存在であり、心の栄養さえも自分以外に依存することによって取り入れています。
この現実を理解すれば、自分が頼りたいときだけ声をかけ、ふだん相手が困っていようが知らんぷりという人間関係は間違っているとわかるはずです。
依存はいつも双方向であるべきなのです。
自分の都合で他人を利用するという行為があります、仕事とか、利害関係を含んだ付き合いになると、他人と仲良くというよりも、「利用」するになりますね。
悟ってるわけではありませんが、利用するよりも、利用されるほうがいいです。
後輩には「上司は利用せよ」と言ってます。
上手な後輩は段取りをつけ、シナリオを作って、上司を利用して、目的に近づこうとします、これでいいです。
人間関係で、人を頼るだけ頼って、あとは知らんぷり、というのもあります。
見ていて、若いころは不愉快になりましたが、仏教を学んで、「自分がやった悪行為はすべて自分が受け取る」ということを学びましたので、他人のいけない行為を見ても腹が立たなくなりました。
人間関係、お互いが依存して成り立っているのですが、どうせ付き合うなら、慈しみを持って付き合いたいですね。