母のような慈しみの心をどこに向けるのでしょうか?
すごく、卑近な例で恐縮です。
台所にゴキブリが出ました。
ゴキブリに対しても、母のような慈しみの心で接する、ということです。
お部屋に蚊が現れて飛んでます。
その蚊に対しても、母のような慈しみの心で接するということです。
生き物は、生き物で、別に人間に害を与えようと思って生きているわけではありません、ただ生きるための活動をしているだけです。
それを見て、人間の都合を優先する勝手な主観(正しいかどうかもわからない)を振り回して、ゴキブリや蚊を追い回してつぶしたりする。
普通に生きているゴキブリや蚊にしてみるといい迷惑です。
お互いの都合がぶつからないように、「逃がせ」ばいいだけの話です。
慈しみがあれば、お互い仲良く生きる知恵を出そうと頑張るのではないでしょうか。
第七偈
マーター ヤター ニヤン プッタン
アーユサー エーカプッタマヌラッケー
エーワンピ サッバ ブーテース
マーナサン バーワイェー アパリマーナン
あたかも母が、たった一人のわが子を、
命がけで守るように、
そのように全ての生命に対しても、
無量の(慈しみ)の心を育ててください。
第三行目、第四行目です
エーワンピ サッバ ブーテース
マーナサン バーワイェー アパリマーナン
分解します
エーワン
このように
ピ
また
サッバ ブーテース
すべての生き物たちに対して
マーナサン
(慈しみの)こころを
バーワイェー
育てるように
アパリマーナン
(ア)否定
(パリマーナン)制限
(無制限の)
無量の
くっつけます
このように また すべての生き物に対して
無量の(慈しみ)のこころを 育てるように
協会訳
そのように全ての生命に対しても、
無量の(慈しみ)の心を育ててください。
正田先生訳
また、このように、一切の生類にたいし、無量なる(慈愛)意を修めるように。
生きとし生けるものが幸せでありますように。