年末の雰囲気のせいか、いや、自分の能力の無さのせいか、心に落ち着きがないと感じることがあります。
能力を奪う障害に五蓋(ごがい)という言葉があります。
「愛欲、瞋恚、昏沈睡眠、掉挙・後悔、疑」が五蓋になります。
下記に「能力を奪う五蓋と智慧を完成させる七覚支」という本が無料で読めます。
心の落ち着きの無さについて考えてみました。
http://www.j-theravada.net/dhamma/saNgaavarasutta_web.pdf
心が落ち着かない状態は掉挙になります。
本では
「心が浮ついて焦っている状態、あがっている状態、集中力がなく混乱し興奮している状態でのことです。掉挙があると、何をやってもうまくいきません。仏教では、人が悪いことをするとき、その瞬間の心は混乱状態にあるといいます。理性がなく感情だけで動いていますから、自分が何をやっているのか全くわかりませんし、当然、善悪判断もできません。この状態のときに考えること、話すこと、行動することはなんでも悪い行為で罪なのです」
かなりやばいです、能力を奪います。
掉挙は微妙な心なので、悟らないかぎり取り除くことができないとのことです。
最後までつきまとう心ですね。
貪と瞋は、わかりやすいですが、それにしても掉挙は微妙な感じでタチが悪い、気がします。
でも、たまに仕事をしていると焦っている自分に気づくことがあります、そのときの仕事っていまひとつ場合がありますね。
焦っている自分に気づいたらどうすればいいか?
本では掉挙の対策が書いてあります。
昏沈睡眠と同じなのですね。
1
場所を変えること
2
姿勢を変えること
3
課題を変えること
4
「面白い」と思うとき
詳しくは本をお読み下さい。
http://www.j-theravada.net/dhamma/saNgaavarasutta_web.pdf
焦っている自分から離れるようにする工夫ですね、これが必要です。
自分なりに考えると、焦っているときほど、ゆっくりしゃべってみる、ゆっくり書いてみる、ゆっくりパソコンを打ってみる、5分と決めて周りの片付けを始める、無理やり面白いと感じてみるとか。
対策ができそうな気がしますが、長年の頑固な心の癖なので、しぶとく気づきながらやっていきます。
実践ですね。