「それならブッダにきいてみよう」
紙の本ではありません、kindle本でした。
日本テーラワーダ仏教協会に「パティパダー」という会誌があり、ここの連載「釈尊の教え・あなたとの対話」を再編集したものです。
日常生活の、主に心に関する疑問質問を長老が丁寧に答えていきます。
日常生活のあらゆる場面に役立つ内容になっていると思います。
目次を読むと、自分自身の悩みに当てはまる項目もあるのではないでしょうか?
今の私にも当てはまる部分がありました。
ちょっと引用します
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心が折れかけた時には
人生の中で重い苦しみが来るときがあります。なるべく明るく、自分なりの楽しみを見つけてやっていこうかと思ったら、さらにそれ以上の苦しみがやってくる・・・。乗り越えかけた時に、さらに苦しみが来ると、「なんの因縁なんのだろう?」と心が折れかけてしまいます。それでも明るく生きようと思う反面、不安感もつきまといます。どのように受けとめればいいのでしょうか?
「人生は道場だ、修行だ」と思うこと。
ここで長老は、
因縁は放っておいてください。
問題を解決する=幸せになる、ということが人生では成り立たない。
とにかく立ち向かうしかない。
解決ではなく、立ち向かうこと、と説いてます。
問題を解決したところで問題がまた問題を生むので、いたちごっこです。
私にも問題がありますが、問題を解決する資格がないので、結局のところ問題が問題を生むという状況です。
社会も問題を解決しながら進んでいるのでしょうけど、結局、物事をややこしくしている場合もあるのではないでしょうか?
結局、問題になります。
例えば、
親が病気になった→看病するしかない→でも、結局死んでしまった・・・・
自分は頑張ったが、相手の協力を得ることができなく、問題が残ったとか・・。
それでも、長老は立ち向かいなさい、と説きます。
「問題は解決するのではなく立ち向かうことです。立ち向かって結果がどうなるかわからない。日々、退屈せず生きていられば充分じゃないでしょうか?次から次に問題が起こる人も「私の人生、退屈していられない」と思えば、脳が開発されて明るくなるんです。」
心が折れかけたら、問題から逃げるのではなく、問題をこねくり回すのではなく、問題をあれやこれや考えるのでもなく、真っ只中に立ち向かえ、ということです。
ちょっとは明るく、楽しくできるかもしれない。
問題がどーのこーのより、心の状態を重視するのが仏教です。
生きとし生けるものが幸せでありますように