長老と想田和弘氏の共著
読了しました。
想田氏は「観察映画」という、ドキュメンタリー映画の映画監督です。
「観察映画」というのがあったんですね。知りませんでした。
ご自分で「観察映画の十戒」というルールを決めて制作されてます。
「十戒」は本書でご覧ください。
ナレーションも音楽も挿入されない映画です、全部ひとりで撮って、一人で編集されているとのことです、奥様も手伝うそうです。
最近はデジタルの動画機材も進歩して、フィルム映画みたいな画質も可能となり、映画というと、たくさんのスタッフがたずさわり、いろんな工程を経て完成するのでしょうが、今では、カメラとパソコンがあればできるのでしょうね。
映像関係は、個人的にとても興味がありますので、機会をとらえて、ぜひ作品を拝見したいです。
本書では、仏教初心者とお見受けする想田氏に、長老が丁寧に説明していきます。
例えば、「死後の世界」は、私でもなかなかわかりにくいところです。
でも、この部分を
来世
過去世
因果
輪廻
業
流れ
流転
生まれ変わり
いろいろな表現を用いて、想田監督に説明します。
想田氏も、五感的、推物論的、三次元論的な言葉で質問します。
ただ、死後は、五感、推物論、三次元とは無縁なところですので、微妙に合いません。
ただ、「合わない」ということで、浮き彫りになる部分もわかってきます。
仏教に詳しい方を相手にする対談より、また別の見方を考えるいい機会になりました。
ご興味のある方は本書をお読みください。
お幸せでありますように。