下記の本から引用します。
P.80より
ここにもありました、全文を読むことができます。
パティパダー巻頭法話226より
引用です
ポイント
・思考は生きるための武器です。
・度を越した思考は危険です。
・悪思考は正思惟で置き換えるべきです。
・思考・妄想に悩まない心は軽いのです。
・煩悩が消えると思考、妄想の問題も消えます。
経典の言葉
この舟の 水を汲めかし いざ比丘よ
汲まば舟足 軽からん 貪り瞋りを捨てて疾く
汝は涅槃に至らなん
ダンマパダ369
動物は人間と同じような思考能力はありませんが、必要以上のことはしません、かといて、きちんと一人前になって生きていきます。
人間はいろいろと思考します。
思考を自分の幸せ、周りの人々の幸せ、すべての人々の幸せのために使うべきなのでしょうが・・・。
現実は違いますね。
個人では、感情と思考をごちゃまぜにして、煩悩だらけの生活を送っている。
国家や民族や宗教では、争いが絶えない、人が死んだりもしてます。
こんなの、人間くらいです。
仏教では「生きることは苦」と説いてます。
生きてるだけでも苦なのに、行き過ぎた思考、溜めすぎた思考で苦の上塗りをしてます。
苦の上塗りに気づいたら、正しい思考について真剣に考えてみたらどうでしょうか?
「生きてるだけでも苦」「黙っていても苦」「なにやっても苦」なのですから、慈しんで、仲良く、協力することが大事だと思うのですが・・、ここに思考の使い道があると思います。
だったら、思考の整理整頓をして役に立たない思考は捨てる、ということです。
引用です
新しい例えを考えましょう。人の頭の上にいくらでも大きくなる鞄があるとしましょう。その人は手に入るものは何でも、その鞄に入れるのです。本人は幸せになるつもりです。しかし手当たりしだい何でも入れるので、鞄にたまたま役に立つものがあったとしても、ほとんどは何の役にも立たないゴミばかりです。幸福になるよりは、どんどん頭が重くなって、身動きできなくなることは確かです。それでも鞄に入れる癖を続ければ、自分自身が潰れてしまいます、私たちの思考の回転もこのようなものです、良かれと思って思考する・妄想する。
役に立たないものに塗れるより、どうせ得るなら、「最高」を得たいです。
「最高」を考えるべきですね。
生きとし生けるものが幸せでありますように。