道徳についてあれやあこれや書きました。
善いことと、悪いことの区別についてしつこく書きました。
小学校1・2年「しては ならない ことがあるよ」のほかにも、小学校3・4年、小学校5・6年、中学校の道徳の教科書にも「守らなくてはいけないこと」「人として、してはいけないこと」「福沢諭吉の ひびのおしえ」「会津藩の什の掟」を掲載してました。
「守らなくてはならないこと」「してはいけないこと」が、道徳教育の善いこと、悪いことの区別なのでしょう。
でも、明確なものはなく、日本の歴史的、文化的なものからくる、「やってはいけないこと」です。
日々の生活で、悪いことをしそうになることは、しょっちゅうあります。
もっと、明確な判断基準があってもいいのではないでしょうか?
手前みそになりますが、仏教では歴史的、文化的、社会的、地域的な道徳ではなく、変わることがない普遍的な道徳、善悪の判断、悪いことの項目が決まっています。
下記の本より引用します。

ブッダの智慧に学んで子育てのプロになる: 親は子を育て、子は親を育てる
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普遍的な道徳として「十悪十善」を説いてます。
説く前に、まずが親が道徳を守るようにと言います。
自分が守らないのに、子に守れ、なんて言えません。
まず親が守らなければ、道徳は成り立ちません。
親が実行して、これが良いものであるなら、初めて子どもに教えることができます。
悪いこと10の内訳です、罪の軽い順です。
身体で行う悪いこと3つ
1
殺生
2
不与受
与えられていないものを取る
3
邪淫
節度のないさまざまな欲行為
口で行う行為4つ
4
妄語
嘘をついて他人をだます
5
離間語
人間同士の調和を壊す噂話
6
粗悪語
怒りの感情を表す言葉、他人の気持ちを傷つける言葉。
乱暴な言葉
7
無駄話
根拠のない、証明できない、役に立たない話
意で行う行為3つ
8
貪欲
異常欲、病的な欲
9
異常な怒り
管理できない瞋り、怒りの暴走
10
邪見
事実に基づかない見解
仏教の場合、善行為ができなくても、この十悪はやらないようにしましょう、という考え方です、これが仏教でいうところの道徳です。
まずは親がやってみて、子どもに教える、普遍的な教えなので、年齢ごとに変える必要もありません、死ぬまで使える教えです。
シンプルに死ぬまで使える道徳、流行りの言葉で言うと「コスパがいい」と言うのでしょうか、仏教は無駄が嫌いなので、どの教えも「コスパ」がいいです。
お幸せでありますように。