道徳に関するメモはこのへんで終了します。
前回の(4)で、仏教の道徳、十悪について書きました。
素朴な疑問ですが、十悪と五戒の違いについてです。
どう違うのでしょうか?
五戒は、法要のときに、在家が守るべきこととして必ず唱えます。
十悪は唱えたりしませんが、五戒のうち、「カーメース ミチャチャーラ、ヴェーラマニー シッカー パダン、サマーディ ヤーミー」これだけは十悪にありません、ほかの4つは十悪にもあります。
なぜ、これだけが十悪にないのでしょうか?
調べたところ、やはりブッダラボのチエリさんに行き当たりました。
道徳の話、最後の締めはブッダラボさんになります、チエリさん、ありがとうございました。
thierrybuddhist.hatenablog.com
十悪は法則で、動物、神々、人間、すべてに当てはまります。
ただ飲酒だけは、人間にしか当てはまらないのですね。
動物、神々、餓鬼は飲酒はしませんから。
五戒の3番目は人間バージョンの戒だったのですね、初めて知りました。
それにしても、長老の話で、飲みたいと思わないのに、お酒を飲まされる象のこと、かわいそうだと思いました。
最後は「在家の律」と言われるシンガーラ経です。
仏教の在家が守るべき道徳をお釈迦様が平易に説いてます。
片山一良先生の訳で「シンガーラ経」を読むことができます。
題名は「成功する生き方」ですが、シンガーラ経の詳細な解説本です。
仏教の道徳はあいまいさは微塵もありません。
そのことがよくわかります。
生きとし生けるものが幸せでありますように。