インスタグラムで、全世界で正方形のフォーマット、スクエアフォーマットが広がりましたね。
歴史上、スクエアが一番使われているかもしれません。
インスタグラムはスマホで撮りますから、縦位置、横位置、気にしないで撮影できるから広まったのでしょうね。
スマホのホールディングを考えると、縦位置の撮影が安定しますから。
タテヨコがないほうがいいのかな。
スクエアの理由についてですが、インスタグラムを説明したwikiの冒頭を引用しますね。
コダックのインスタマチックおよびポラロイドのインスタントカメラに配慮してインスタグラムの投稿画像は正方形が基本である[1]。
なにを配慮したのかわかりませんが、コダックのインスタマチックと、ポラロイドのワンステップフィルムはたしかに正方形です。
もともとのフィルムの話を調べてみます。
昔、フィルムができる前は、ガラス板に写真の薬品を塗布して、それを湿板もしくは乾板といいます、それをカメラにセットして1枚1枚撮影してたのです。
ですから、日本の幕末くらいの話ですよ。
ガラス板は、好みのサイズにカットできるので、正方形で撮ったのもあったのかもしれません。
手間はかかりますが、自由度が高いですね。
と、書いている間に、決定的なサイトを見つけました。
スクエアフォーマットの系譜がわかる展示があったのですね。
ここを見れば、写真のスクエアのなんたるかがわかります。
インスタグラムが流行る前のことがすべてわかります。
JCII 日本カメラ博物館:特別展:「ましかく画面のカメラ展」
コダックのインスタマチック、ポラロイドのSX-70のはるか昔に、すでにスクエアの写真があったのです。
最古のスクエアは、たぶんガラス板に写真の薬品を塗布して、乾板ではなく、湿板ですね、薬品が湿っているうちに撮影したのでしょう、画面サイズは6x6cmです。
1860年です、すごい手間、気が遠くなります。
最新のスクエアは、もうカメラではなく、実体のないアプリ、インスタグラムになるんでしょうね。
この特別展、またやってほしいですね。
個人的には、正方形フォーマットって、構図的にあまり考えなくていいです、構図が決めやすいですね。
でも、このスクエアばかりで撮ってると、4:3とか、3:2とか、長方形の写真が下手になりそうな気がします、たまには場面に合わせて、現場を感じ取って、長方形の構図に挑戦するのもいいかな、と思います。