昔の写真はフィルムを現像して、プリントも現像して、出来上がりました。
「現像」という言葉があります。
デジタル写真にも現像という言葉があります。
RAW現像とか、RAW現像ソフトとかいいます。
RAWという言葉をご存じでしょうか?
カメラの撮像素子 CCDとか撮像素子から出た、生の未加工の画像データです。
詳しくはここ
スマホの写真に飽きることもあり、たまにはデジカメでRAWモードで撮り、パソコンで自分の好みの色調になるまでじっくりRAW現像します。
スローフォトです。
たまにはいいです。
RAW画像、RAW現像の出会い 昔の話です。
1994年~1996年頃の話です。
以前、写真機材関係の会社にいました、そのときの同僚が転職して外国のデジタル機材を扱う会社に入りました。
プロ用の機材ショーでその元同僚に会い、デジカメのデモをしてもらいました。
外国製の300万画素のカメラです。
当時の300万画素は凄いことです。
たしか、200~300万円くらいする業務用デジタルカメラです。
撮った写真をモニターで確認します。
ボーとしていて、暗く、なんだか、見れない写真です。
高い価値がないなー、と思いました。
が。
元同僚がソフトで画質を調整すると、みるみる素晴らしい画像になりました。
当時、見たなかでは、最高画質のデジタル画像でした。
あとで同僚は画像をMO(これは死語かな)にコピーして送ってくれました。
今、思うと、撮った画像は未加工前のRAWデータで、これをパソコンのソフトで見れる写真に現像したのでしょう。
我々が使うスマホのカメラ機能は素晴らしく、撮像素子からの画像データをスマホ内であっという間に、人間が好ましいと思える色調に自動的に変換、調整して、見ることが出来ます。
だから、ふだんRAW画像なんて実感しません。
そのあと「シグマ」というカメラメーカから出た初期のカメラSD9は、RAW現像が前提の凄いカメラでした。
RAWモードしかないんですよ、念入りに画像を見ようと思ったら、パソコンで見るしかない。
最近はスマホスマホでつまらないから、RAWモードでしか撮れないカメラもいいんじゃないでしょうか。
私が知ってるかぎりでは、このシグマと、ライカの一部にありましたね。
この不便なカメラはパソコンの前で腰を据えて、画像を調整することを教えてくれましたね。
時は経って
私のいた会社は名前を変えて別の会社になりました、元同僚の会社もそうなりました。
デジタル技術のすごい進歩は、状況をどんどん変えていきます。
そのあと私は別の場所に引っ越したので、元同僚と疎遠になり、今は、消息はわかりません。
で、話は変わりますが、
国産のRAW現像ソフトが制限なく無料で使うことができます。
バージョン1か2のときに無料で使えたこともありましたが、バージョン6が無料で使えるとのことです。
早速してダウンロードして使いましたが、私には良かったです、なんだかしみじみ良かったです、使っていて、上記の昔ばなしを思い出した次第です。
スマホの写真に飽きた方はどうでしょうか?
写真を深く知るいい勉強になります。