ジャータカのよもやま話

テーラワーダの在家仏教徒 身の回りのことを地味に書いてます。

新潮45の休刊

25年前、毎月新潮45を購入してた時期がありました。

 

こんな表紙だった感じがします。

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こんな表紙ですね。

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ちなみに創刊号は

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上品な表紙です、私は好きです。

私が定期購読していたのは、斎藤十一氏管轄の頃です。

新潮社の名物編集者だった方ですね。

斎藤十一 - Wikipedia

 

毎日新聞 9月23日余禄を引用します。

健康誌だった「新潮45+」が「+」を取って全面刷新したのは発刊3年後だ。指揮をとったのは新潮社の「怪物」といわれた伝説的編集者、斎藤十一(さいとう・じゅういち)である。「自分の読みたい雑誌を作れ」が最初の指示だった▲斎藤伝説の一つが「貴作拝見 没(ボツ)」との五味康祐(ごみ・やすすけ)への手紙だ。坂口安吾(さかぐち・あんご)や佐藤春夫(さとう・はるお)ら大作家の原稿も平気で没にしたという。その一方で、瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)、山崎豊子(やまさき・とよこ)、吉村昭(よしむら・あきら)ら戦後文壇を代表する多くの才能を鍛え上げ、世に送り出した▲文芸の目利(めき)きはまた、人間一皮むけば金と色と権力という俗物主義を「週刊新潮」の軸にすえた新潮ジャーナリズムの始祖である。「おまえら人殺しのツラが見たくないのか」は写真週刊誌「フォーカス」創刊時の言葉と伝えられる▲斎藤が没してから18年、この剛腕が生んだ聖俗二つの路線の分裂かと驚かせる騒動である。性的少数者への差別的寄稿を擁護する特集を組んだ「新潮45」に、社内の文芸部門でも批判の声があがり、社長が見解を公表する事態となった▲「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」。それが特集の一部に見受けられたとの佐藤隆信(さとう・たかのぶ)社長のコメントである。特集には性的少数者を痴漢になぞらえる寄稿があり、新潮社と接点のある作家からも批判が出ていた▲「人間は品格だ」。これは何と「新潮45」刷新当時に斎藤が力説した言葉だという。老舗出版社の“分裂”の背景には出版界の厳しい現状があろう。晩年の斎藤は言った。「俗物にもピンからキリまである」

 

 

私が読んでいたころは、俗っぽさと文芸のバランスが取れていたような気がします。

 

でも、いつのまにか俗っぽさのほうに傾いていきましたね。

いつのまにか買うのもやめました。

 

俗っぽい雑誌になるということは、我々庶民のニーズがあるということでしょうか?

読む人間のレベルがかなり落ちてしまったということでしょうか。

 

 

今回の騒動で、言論弾圧だとか、変なこと言ってる方々がいますが、掲載している内容が「言論」とは思えない、元々言論は存在しなかったので、言論弾圧という言葉自体成り立たないですよ。

 

仏教徒なので、言論というと十種類の悪行為を連想します。

十種類の悪行為とは、

 一 殺生(せっしょう) 生き物を殺すこと。
 二 倫盗(ちゅうとう) 盗むこと。
 三 邪淫(じゃいん) 邪まな行為。
 四 妄語(もうご) 嘘をつくこと。
 五 悪口(あっく) 悪い言葉で人の心を傷つけたり、貶したり、誹謗したりすること。
 六 両舌(りょうぜつ) 人の仲を裂くためや調和を壊すために噂話をすること。
 七 綺語(きご) 意味のないことを話すこと。無駄話。おしゃべり。これは時間と頭の知識を無益に浪費します。
 八 貪欲(とんよく) 強い欲望(abhijjhâ)
 九 瞋恚(しんい) 強い怒り(vyâpâda ビャーパーダ
 十 邪見(じゃけん) 見方が間違っていること(micchâditthi ミッチャーディッティ

 

今回掲載された文は、5番、6番、7番に該当します。

これに該当する文は言論として認めたくないなあ。

 

今回、掲載されて問題になった文は、政治思想とか、哲学とか信条とかにまったく関係ない単なる書きなぐった「汚物」だったと思います。

 

普通、汚物は適切に処理されれば無害ですが、今回の騒動は、編集長はこれを素手でつかんで、人に投げつけるという行為をしました。

 

自分も汚れるし、相手も汚れるし、周りも汚れる、間違いなくその結果は悪い。

 

 

月並みな言い方ですが、部数を伸ばすために、善悪の判断ができなくなるのはまずいし、みんなの役に立つ内容で再出発してほしいです。

 

役に立つ内容ってのは売れないかもしれませんが、電子書籍ならコストをかけずに地味に続けていけるのでないでしょうか?しょうもない休刊をするよりも、こうやって続けたほうがはるかにいいです。