10月27日、28日に、スリランカのお寺でカティナが行われる予定です。
カティナというと、
テーラワーダの仏教国では、アッサユジャ月の満月の翌16日から、カッティッカ月の満月15日までの、1か月の間に、カティナ衣を供えるお祭りです。
カティナ衣を受けることができるお坊様は
アーサリー月の満月の翌16日に第一の安居に入り、安居が失われないように守ってアッサユジャ月の満月に第一の要請をなした比丘だけがカティナ衣を受け取ることができます。
で、在家の方が頑張ってカティナ衣をつくり、雨安居を壊すことなく修行に励んだ
お坊様に供えるのです。
カティナ衣を供えることによって次の五つの功徳が得られると言われてます。
1
外出時には危険がなく安全である。
2
自分の所有するすべての財産は、火や水や泥棒などの障害によって損なわれることがない。
3
元気で楽しい毎日を過ごすことができる。
4
指導者になり、皆から尊敬を受ける。
5
財産が増大し、幸福な生活を送ることができる。
とあります。
カティナ衣をお供えしたところで、家内安全、無病息災、現世利益、にはならないと思うのですが、やはり在家の皆さまはこの現世利益には弱く、けっこう盛大なお祭りになります。
この現世利益を求めるあたりは、日本大乗仏教や神社と同じですね。
だから、カティナはやりたいけど、お坊様の雨安居の維持にはあまり興味がないみたいです。
雨安居が壊れたまま、カティナをするのは、ちょっと?????????
ここは厳密にやってほしいです。
カティナは、2日間かけて、たくさんのお坊様が徹夜でお経をあげます、在家の方は大変ありがたがります。
ただ、これは国による文化ですね。
南方の国々の方は、こういったカティナをありがたがります。
でも、私はスマナサーラ長老の行うテーラワーダ仏教をやってきましたので、こういったカティナにはあまりありがたみを感じません。
仏教の行事で大事なのは、お坊様の説法、法話会、冥想会、勉強会、茶話会。
一晩中お経を読むのもいいですが、上記のほうがいいなあ。
まあ、その国々の文化がありますので、お互いの文化を大事にして、仏教が広まるように努力していくことが大事だと思います。
どんな形であれ、仏教を大事にしたいと思うので、今回のカティナもちょっと楽しみです。
生きとし生けるものが幸せでありますように。