秋、仲間と、きのこ狩り
初心者の初心者なので、経験豊富な方と一緒に行きます。
きのこ狩りって、山菜取りとちがってかなり難易度が高いです。
一人では、行きません、というか行けません、きのこの見分けがつかないからです。
間違えたら、中毒の危険があります。
採ったら、自分で判断せず、経験者に見てもらいます。
経験者でも判断が難しい場合があります。
怪しいきのこは捨てます。
きのこの種類を確定させるのは、かなり難しいとのことです。
生物学的に種類を調べる行為を「同定」といいますが、きのこ、菌類は同定が容易ではないとのことです。
きのこ、というと、前衛音楽家のジョン・ケージを連想します。
ジョン・ケージは菌類研究家でもありましたが、きのこを知れば知れるほど識別する自信が薄れる、と語ったそうです。
野生のきのこは毎年の天候とか、いろいろな条件が複雑に交わって生えてくるのでしょう。
昨年ここにあったから、とか、ありそうな場所に行っても、無かったり、まったく採れない年もありました。
かといって、もうダメかなあ、と思ったら出会ったり、人間の予測をことごとく裏切ります。
以前、こんな感じの木の根元にあったから、と思って、成功体験をもとに同じパターンを探そうとします、探すのに熱中すると、ついつい仲間のいるところから遠ざかったりします。
こうやって、はぐれる、のですね。
きのこは不確定ですし、山は怖いです。
種類の確定はとても難しく、奥が深いです。
菌類は奥が深いです。
生えているパターンも経験や予想を裏切ります。
苦労して、見つけたところで、経験者に見てもらいます。
きのこはとてもおいしいです。
でも、毒があるものもあります。
で、やっと、食べることができます。
人生って、本当は確実なことなんて無く、不確実、不確定の中を生きている生きているのではないかと、思うことがあります。
きのこ狩りは、それを疑似体験することができます。
不確実、不確定ですが、それにしても、きのこは美味しかったです。
仲間に感謝です。
いただきました。