私の親父は、現在84才、ちょっと衰えていますが、それでも元気です。
親父から頼まれていたことがあって、あやうく、忘れるところでした。
今、12月ですが、さかのぼること、8月から、「腕時計のカタログをもらってきてくれ」と言われていたのです。
親父さんと離れて暮らしており、住んでるところは、県境の田舎の町です、時計屋さんなんてありません。
腕時計はホームセンターに売ってるくらいです、カタログなんてありません。
みなさんは腕時計を買うときは、紙のカタログなんて見ますかねえ?
というか、腕時計なんてつけない方も多いのではないでしょうか?
買いたい方は、むしろ、ネットで見ているのも多いのではないでしょうか?
で、10月にも帰省したときも
「暇なときでいいんだけど、時計のカタログもらっといてくれ」と言われました。
で、明日、急に帰省しなくてはいけなくなり、予定を告げると、「時間があるときでいいのでカタログもらっといて」と言われました。
バカですねえ、3回目で重大さに気づきました。
親父さんは、人に物事を頼んだりとか、何かを欲しがったりとか、要望があったりとか、そういったことがほとんど無いひとです。
普段、人に頼まない人が頼むのだから、よっぽど、なんですね。
いやあ、バカでした。
8月に頼まれてて、万が一、9月に死んだりなんかしたら、悔いが残るところでした。
84才だと、いつお迎えがきても不思議ではない歳なので・・。
師走の週末金曜日、えらく疲れていました、道は最高に混んでましたが、クルマでビックカメラに行きました。
店員さんには「郷里の私の父が、腕時計のカタログが欲しいというので、全部、もらってもいいですか?、田舎で時計屋が無いもので・・」
親切な店員さんで、「これに入れて下さい」とレジ袋を渡してくれました。
こういった親切は嬉しいですね。
ビックカメラのショーケースにある腕時計はなかなかの高級品ばかりです。
カタログも分厚くて立派でした。
けっこうな厚みになりました。
「これだったら、喜んでくれるだろう」
親のお願いを聞くことが、まずは簡単な親孝行です。
親が生きているうちに、親のお願いを実行することができて良かったです。
カタログをもらう前に死んじまったら、悔やんだでしょうね。
お金もかからない、こんなお願いをしてくれた親に感謝です。
お釈迦様は
阿羅漢に接するように親に接しなさい、とおっしゃったので、なんとか言う通りに頑張ります。
忙しさにかまけて、親孝行を忘れるところでした。