知り合いの40代のスリランカの方の昔話。
学校で軍事教練があって、銃の扱いがうまい と褒められた、とのこと。
スリランカでは内戦がありました。
だから、学校でも軍事教練があったのでしょう。
彼の話によると、この内戦で、身内、友人が亡くなったとのこと。
私が聞いてて、ちょっとショックだったのは、お寺のお坊様が皆殺された話。
「やらなければ、こっちがやられる」 何が悪いんだという論調でした。
「いや、ダメ、それでもやってはいけない」と私。
お坊様を殺されたのはショックだけど、在家が復讐に回ってはダメです。
実際はやってしまったのでしょうが・・・・。
仏教は殺生を戒めてますけど、実際にこういった経験をした人に「やってはいけない」と言ったところで一種の無力感を感じます。
怒っている人を抑える自信がありません。
でも、お釈迦様に帰依します、と誓ってしまったので、たとえ説得できなくても、自分は守らなくていけない、ということです。
「どんな場合でも、やられたらやり返す、というのはダメ、ダメなものはダメ、あなたはやるかもしれないけど、私はやらない」
先日、スリランカで痛ましいテロ事件がありました、暴力の連鎖にならぬよう願うばかりです。
生きとし生けるものが幸せでありますように。