1月7日のテキストから引用
テキストから引用します。
歩いている人は、自転車のほうがいいと思います。自転車の人はオートバイ。オートバイの人は車。普通車の人には、より豪華な車のほうがいいと感じるでしょう。
以上は、どこにも楽はなくて、苦から苦へのお引越し。
苦が生まれるのは、自転車、オートバイ、普通車、高級車への対応が間違っているからでしょう。
下記のテキストに五取蘊の詳しい話がありました。
一部引用
五蘊は無常で苦です。それは世間にあるすべての現象を同じものです。しかし、五蘊に「私です」「私のものです」という執着が生まれたら、それは限りのない悩み苦しみの原因になってしまうのです。
で、カバンの例えです
カバンはただ「カバン」だったら苦しみはありません。「私のカバン」と言ったところで苦しみです。
中略
どこで何も五蘊を捨てるわけではありません。五蘊を捨てるとは自殺です。そうではなくて五蘊に対する執着を捨てるのです。
カバンを捨てるのではなく、カバンに対する愛着を捨てるのです。カバンはひとつの品物であると客観的に知ることができれば、カバンに対する正しい対応の仕方も自然に見えてきます。
自分の自転車、自分のオートバイ、自分の車、自分の高級車と、執着することで苦しみは続くのでしょう、所有するわずらわしさを、わずらわしい、と思ったらそれも苦しみです。
ただ、自転車、オートバイ、車、高級車は、「ただのモノ」なので、これを捨てるという話ではなくて、これに対する執着を捨てる。
考えてみたら、どれも単なる移動手段なので、必要なときの移動手段の道具として使用して、移動の必要がなくなったらいらなくなる、というだけの話です。
そこには苦はなさそうです。
苦から苦への引っ越しを和らげるヒントがありそうです。
今日のテキスト

苦の見方(サンガ新書)「生命の法則」を理解し「苦しみ」を乗り越える (サンガ新書 65)
- 作者:アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2015/06/23
- メディア: 新書