引用
両親は、子供のことを我がことのように心配してくれます。たとえ悪事をはたいて刑務所に入ったとしても、親は子を無条件で愛してくれるものです。
しかし、そんな親にも与えられない幸福を自分で自分にプレゼントできることを知っていますか?
正しく育てられた「自分の心」こそが、他の誰よりも優れた、究極の幸福を与えてくれるのです。
私見です
やっぱりこの本
立派な副読本です。
迷わずメッタスッタンの第七偈
引用
あたかも母が、たった一人の我が子を、命がけで守るように、そのようにすべての生命に対しても、無量の「慈しみ」の心を育ててください。
私の知っているスリランカの仏教徒の方で、慈経を暗唱できない方、見たことないです。みんな知ってますね。
で、
引用
ここで、なぜ母親を例に出したかというと、母親は子供を守るために決して条件をつけないからです。
中略
母親の子供に対する感情には執着が入っていますから。母親は我が子のためなら自分の命も捨てますが、他人の子供の場合はどうでもいい。やはりそこは、「我が子」を特別扱いする執着から逃れられないのです。
母と子の例は、「慈悲の気持ちをどこまで育てるべきなのか」という目標を説明しています。
すべての生命に対して、このような気持ちになることができれば、慈悲の頂点に達したのだと理解したほうがよいのかもしれません。
慈経は慈悲について説きますけど、当たり前のことですが、自分の心を育てるのに条件をつけてはいけませんね、無条件でガンガンやるということで。
副読本より引用
第十偈より引用
もう二度と母体に宿ることはない
中略
慈悲の瞑想を完成したら、覚りのステージ、四つあるうちの三番目まで進むのです。
慈悲の実践、慈悲の瞑想だけでも、自分の心をガンガン育てることができそうです。
うむ、メッタスッタンは、自分の心を育てるプログラムですね。
「自分の心を正しく育てるきっかけは身近にある」ということで・・・。
ちょっとお経に接するだけでも得ることがある、と教えてくれる本です。