引用
前略
しかし、努力の結果は自分だけの原因で成り立つものではありません。結果は受け入れられる場合も、努力してもたいした結果にならない場合もあります。要するに、努力の結果は自分の管轄外です。真剣に努力することだけは自分の管轄であり、自分の義務です、管轄外の結果に脚を引っ張られることなく、真剣に正しく努力することだけに集中しましょう。
うむ、私見です。
結果は管轄外で、そのプロセス(努力)は自分の管轄であり義務。
うんうん、そうです。
で、自分自身、自分の周辺の状況は、無常なので、どんどん変化し流れていきます、事態は流動的です、だから、かなり真剣にプロセスの努力をしないと、ヤバイ、ヤバイということです。
でも、変化と流動的を見抜けずに、「いつもと同じ仕事だあ」とマンネリに陥っていると、もっとヤバイことになりそうですね。
で、無常を見抜いて、真剣にプロセスの努力をする、でも、その結果の評価は自分ではないのですね。
例えば、仕事は販売関係なので・・。
取引先にいろいろ商品を紹介して買っていただくよう努力する、で商談が成立しそうな矢先に、ライバル社が安値を提案し商談がオジャンになる。
とか・・。
会社の方針である商品を重点的に売っていたけど、方針が変わり、売る商品が変わる、今まで売ってたものは評価されない、とか。
自分では努力してるつもりでも、結果の最終的な評価は、自分以外の方がすることになるのですね。
自分の思うような結果は得られませんでしたけど、そのプロセスで得たものは自分のものです。
ライバル社に安値で商品が取られた場合、取引先が私の価格を他社にリークしていた可能性がありますね、ということは、次はリークを前提にして、やることになります。
会社方針の商品の変更は、これまでの結果に執着せずに、頭を切り替え、割り切って新しい商品を扱えばいいです、前の商品で得た販売のノウハウは自分のものです、次の商品の販売にも生かせばいいです。
うむ、努力の結果の評価は他人様が行うけど、その努力の過程で得たものは自分のものです、得たものを生かしていけばいいです。
「本当は他人様が評価する結果に一喜一憂してる暇なんてないのですよ、とっとと、次に行きましょう」とおしゃっているような気がします。
周りや自分自身は無常なのに、そのプロセスの努力や結果に、いちいち怒っている暇なんて無いのですよ、と教えてくれる本です。
テキストは「怒り」の章から始まりました。