引用
前略
いったいなぜ、怒りを返した人がより悪いという結論になるのでしょうか。まず人の話を聞いて怒ったでしょう。それで心はもう汚れています。心を汚したことは一番目の罪です。それから相手に怒りを返すでしょう。人に怒りをぶるけることは二番目の罪です。
後略
私見です
「悪口を受け取らない、そのままお返しする」という話を思い出しました。
よく聞くお釈迦様のエピソードです
この方法だと、2番目の罪を回避できますね。
大乗のお寺でも、法話の定番ネタになるのではないでしょうか?
光華女子学園の「今月の言葉」にありました。
うむ、よく聞く有名なお話なのですけど、知識が無いので出典がわからないのですよ。
どこかのお経だと思うのですが・・・。
で、話は変わります、この本を引用します。
ダンマパダの133と134です。
粗暴な言葉を使うな。言われた人々は、あなたにそのまま言い返すだろう。怒りを含んだことばは苦痛である。仕返しがあなたの身に至るだろう。(133)
ちょうどこわれた鐘のように、自己が静寂であるならば、あなたは安らぎに達している。そのようなあなたに、怨みなどあるはずがない。(134)
上記の因縁話は、長老と比丘たちの売り言葉に買い言葉のケンカです、それをお釈迦様が諫める、というお話です。
うむ、
相手に悪い言葉を使えば、相手から仕返しされるかもしれませんね。
でも、「悪口を受け取らない話」の例えでいくと、相手が受け取らなければ、悪い言葉はそのまま自分に返ってきますね、自分で言ったのですから、自分のものですね。
で、悪口を言われても、壊れた銅鑼のように、割れた鐘のごとく、「はあ?よく聞こえませんなあ」(齢をとると使える手です)「はあ?鈍いんでよくわかりませんなあ」(これも齢をとると使える手です)
ダンマパダでいう完全な静寂にはなれないかもしれませんが、悪いことがあっても、「はあ? 何言ってるのか、よくわかりませんなあ」と、楽しんでやりすごせば成功です、少なくも2番目の罪は避けれそうです。
しょっちゅう罪を重ねてる、ということを教えてくれる本です。