引用
前略
人間というのは、いつでも「私は正しい。相手は間違っている」と思っています、それで怒るのです。
後略
私見です。
「怒るな」と言っても怒る原因の多くはこれでしょうね。
「自分は正しい」と思うのは、はまりやすい罠みたいな感じがします。
この話を思い出しました
サーリプッタ尊者を試そうとしたお話です。
サーリプッタ尊者を怒らそうしたのですけど、尊者はもう怒りとは無縁なので、できるはずがないです。
で、何事もなかったかのように終了です。
サーリプッタの尊者はしみじみいいなあ、です。
でも、私が同じことをされたら怒るでしょうね。
「道を歩いてたら、いきなり背中を思いっきり叩かれた」なんて状況に遭ったら・・・。
「なにも悪いことしてないのに、何すんだ!」と言って怒るでしょうね。
「自分が正しい」という気持ち満々です。
でも、仏教を学ぶとちょっとずつわかるような気がするのですが・・・。
何かしらの原因があってこの結果が起きるのですね。
一見理不尽だなと思えることに遭っても、よく考えると何かしらの原因があります。
原因を冷静に考えると、怒りからちょっと離れられそうな気がします。
テキスト引用
事実は、私も相手も不完全です。したがって、「正しい、間違っている」という判断は成り立たないのです。
先生の説法で「人間のやることに絶対はない」という言葉を聞くことがあります。
絶対は無いですね。
「絶対自分は正しい」ということもあり得ないことです。
本当はあり得ないことに怒ってもしょうがないです、日々しょうもないことから少しでも離れる努力が大事なんでしょうね。
わざわざ自分から罠にはまってることを自覚させる本です。