引用
一時期、お寺の私のベッドに猫が来て、一緒に寝ていました。私が平等に接するので、猫は「自分が偉い」と思っていました。私のベッドで寝るのはいいのですが、私も寝るのですからね。ちょっと身体が同じ姿勢で痛くなったら寝返りも打ちます。
するとときどき猫が、「邪魔だ」と私に猫パンチをするのです。けっこう痛いのいですが、私は何も言いません。なぜならば、相手は「猫」ではなくて、心が通じ合っていて「平等でしょう」という間柄なのです。猫にしてみれば「私が寝ているところに乗りそうになって、あなたは邪魔です」という感じなのです。私は、「これは私のベッドですよ、本当はあなたが邪魔ですよ」と言います。すると猫は「知らない、そんなことは」という顔をします。別に迷惑をかけるつもりはなくて、猫にしてみれば、やっと対等で犬猫扱いしない人間に出会ったのです。そこで束の間の自由を味わいたいのです。「私たちも生命です」「私たちにも悩み苦しみがあります」「私たちにとって生きることは大変です」という気分を、犬や猫も味わいたいのです。
上記の文章は下記の本からになります。
先生と猫の写真を見つけました。
ここにある写真も好きです
以前、先生が犬からプレゼントをもらった話を書きました。
上記より引用
「みーんな生きとし生けるもの 上巻」より引用
他者に対して優しい心で対応することができますように
心配した犬からのプレゼント
私は、犬からプレゼントをもらったことがあります。
ある犬のことをすごく心配して面倒をみてあげたら、犬も私のことを想って、プレゼントをくれました。
その犬がある日どこかへ行って、生ごみのあるところで探して、探して、とても大きな牛の骨を一つ見つけたようでした。その骨を、私のところに持ってきました。肉はもちろん腐っています。
私は「何をしているのですか。持っていきなさい、持っていきなさい」と言っても、持っていきません。なんだかくれるような感じだったので、冗談だと思って手を出したら、ちゃんとくれました。
私は人間だから、その骨は気持ち悪くて「これは犬がおいしく食べるものでしょう」と思い、マットの上に置きました。置いたら犬はすぐまた取って、私にくれます。ですから私はまたそれをもらって、またマットの上に置きました。
それを繰り返すこと三回。三回目に犬がこれを取って、私のベッドの真ん中に置いていったのです。それではっきりわかったのです。これは私に対しての犬からのプレゼントなのだと。
すごいなあ、犬からプレゼントをもらうなんて・・・。
全ての生命は平等で対等だとわかるお話でした。
そこには貪瞋痴なんてありませんね。
貪瞋痴があると、わざわざ物事をややこしくしている感じがします。
私の場合、犬や猫は寄ってきませんが、なぜかヤギが身体をこすりつけて、服が毛だらけになることがあります。
http://www.kudamonogari.com/map/friendship/
生きとし生けるもの、みんな仲良く、ということで。