引用
我々はずっとみんなに支えられて生きていますが、自分の肉体はみんながいくら助けてくれても壊れます。みんなのせいではなくて、自分が壊れるのです。お医者さんを千人集めても、家族や親戚がそろっても、どうにもなりません。
ですから、そのときは、なんの憎しみも恨みも持ってはいけません。今までずっとけんかしていたとしても、そのときはすぐに申し訳ないという気持ちにならなくてはいけないし、たとえほんの少しでも、恨みも憎しみも未練も持ってはいけない。
なぜならば、いくら未練を持っても、もう自分の身体が駄目ですし、死ぬのは誰のせいでもないからです。
残っている恨みも憎しみも嫉妬もすべて消して、けんかもぜんぶ取り消して「みんな幸せでありますように、ありがとうございます」という慈悲の気分をつくる。
仏典では、そうすると確実に梵天に生まれ変わると言ってます。天界も飛ばして、もっと上に転生するのです。
バリバリの私見です。
知り合いのお話で、高齢の自分の母親が認知症になった、施設に入っているんだけど、入居者に対して暴力をふるう、困っている。とのことでした。
認知症の方が暴言・暴力を振るい、精神科の病院に入院した、というのは、聞く話です。
認知症になるのは仕方ないにしても、暴言・暴力はちょっとヤバイですね。
死ぬ間際の「憎しみ・恨み・嫉妬・未練」と同じくらいヤバイです。
うむ、目指すは「暴言・暴力・恨み・憎しみ・嫉妬・未練」とは無縁の「かわいいおばあちゃん、おじいちゃん」を目指すべきなんでしょうね。
で、慈悲の瞑想で、日頃から慈しみを放つトレーニングをしたほうが、かわいいおばあちゃん、おじいちゃんになれそうです。
で、慈悲の瞑想をする前に三帰依と、悪いことしない、五戒を守る、忘れずに。
五戒を無視した慈悲の実践は、なんだか意味がないですよ。
下記の本に慈しみを送ることによる利益が書いてあります。
11項目あるのですね。
1
ぐっすり眠ることができる。
2
穏やかに目覚めることができる。
3
悪夢を見ることがない。
4
人間たちから愛される
5
人間以外の生き物から愛される
6
神々により守られる
7
火、毒、武器により傷害を受けることがない。
8
速やかに集中が高まる。
9
顔つきが穏やかで快活になる。
10
死に際してうろたえることがまったくない。
11
死後梵天界に生まれる。
うむ、つまり、かわいいおばあちゃん、おじいちゃんを目指すと、かなり大きな利益を得ることになるのですな。
メッタバワーナができる人間界にいるのですから、やってみたらどうですか?とおしゃっている本です。