前項では「座る瞑想」のお話でした、「座っている、触れている」を念じ、観察し、気づくという実践の他にも、ここでは初心者がさらに実践しやすいように「膨らみ、縮み」のお話が続きます。
引用
初心者にとってシンプルで簡単な実践は、毎呼吸ごとに私たちの下腹部に生じる、膨らみ縮みを実践することです。初心者は、まずこの下腹部の動きに気づく実践から始めるべきです。この下腹部の膨らみと縮みを観察することは、その動きが大きくわかりやすいため、初心者が観察の対象とするのに適しています。学校で勉強するときも、シンプルで説明される授業は大変わかりやすいものです。そのことは、ヴィパッサナー瞑想を実践するにあたっても同様です。瞑想を始めたばかりの人は、このシンプルで簡単な実践によって、より簡単に定(サマーディ)と智(ニャーナ)を養うことができるでしょう。
実践編では、最初はなぜか「座る瞑想」が取り上げられましたが、よく読むと初心者には「膨らみ縮み」がお薦めのようです。
うむ、そうですね、学校の授業でも、シンプルでわかりやすい内容は、「わかった!」という実感があります。
わかると、実践しやすいです、「ためしにやってみようかな」という気になります。
さて、その前に、ちょっと考えてみます。
「腹部の膨らみ、縮みを念じることは仏説なのでしょうか?」
マハーシ長老が教えているので、間違いなく仏説だと思うのですけど・・・。
下記のPDF施本にあります。
『マハーシサヤドーと現代のヴィパッサナー瞑想法』
無料で読めるマハーシ長老の本です。
訳していただいた西澤先生に深く感謝です。
この文庫本と並行して読むと理解が深まりそうです。
http://gotami.txt-nifty.com/mahasi_pa_japan.pdf
上記のPDF本で、質問21に「腹部の膨らみ、縮みを念じることは仏説でしょうか?」という質問があります、その答えがあります。
あと、質問26に「腹部の膨らみ、縮みを念じることはパーリ経典に沿ったことですか?」という質問もあります、その答えも掲載されています。
ここでは詳しくは触れません、興味のある方は、上記のPDF施本をお読みください。
当たり前ですけど、仏説に沿った瞑想の本です。